HISTORY
コルナゴの歴史
コルナゴの歴史
イタリア自転車競技連盟の定める21歳というプロ認定基準を下回る19歳で特別認定され、
後にも先にもサロンニにだけ認められた特例だったという逸材。
79年に若干21歳でジロ・デ・イタリアを制したサロンニは82年に移籍したデルトンゴ・コルナゴで名車MASTERに跨る。
この年、ティレーノ〜アドリアティコ、ツール・ド・スイスの優勝を皮切りに世界選手権ロードでアルカンシエルを獲得。
そして翌年の83年、アルカンシエルにマリアローザを重ね着して自身2度目のジロ・デ・イタリア制覇を成し遂げる。
サロンニの象徴的な勝ちパターンとして挙げられるのが単独スプリント。
その豪快な脚力と印象的なゴールシーンはコルナゴMASTERの高性能ぶりをアピールするのには申し分なく、
累計で100万本以上売れたと言われる伝説のロードレーサーは現在もエルネスト自宅の階下にある工房で作られている。
現在サロンニはコルナゴが機材供給をおこなうUCIワールドツアーチーム「UAEエミレーツ」の総合指揮を執る監督として活躍。
星形断面が特徴的なリブ入りの冷間引き抜きクロモリチューブはコロンバス社にオーダーした特注のプロフラーティ・プロフィーユS4ジルコで、87年からはフェラーリと共同開発した最初のプロダクトである世界初ストレートブレード採用のプレチーザフォークを導入。コルナゴが今に伝える安定感とスピードを高次元で両立するコーナリング特性はこの時大成している。門外不出のデザインだが、他社がそのコーナリング性能を得ようと見よう見まねでストレートブレードを次々と採用し今に至ることをここに付け加えておく。