- 1954
- イタリア ミラノ近郊の都市、カンビアーゴにて7坪ほどの小さな工房で弟のパオロとともに「チクリ・コルナゴ」を開く。
- 1956
- フォークチューブに弾性を持たせるために低温溶接法を自身の工房にて確立。
- 1957
- ガストネ・ネンチーニがエルネスト製作のフレームでジロ総合優勝。
- 1959
- エルネストがチームモルテニにメカニックとして迎えられ、73年までの14年間勤め上げる。
- 1960
- ルイジ・アリエンティがエルネスト製作のフレームでローマオリンピックの団体追い抜き競技で金メダル獲得。
- 1962
- 当時まだ16歳のジャンニ・モッタを発掘し、モルテニへ活躍の機会を与えて64年にジロ・ディ・ロンバルディア優勝、65年ツール・ド・フランス3位、66年にジロ・デ・イタリア総合優勝を獲得。エルネストが製作したフレームで活躍。
- 1964
- エルネストがこの年からイタリアのナショナルチームのメカニックを数年間務める。
- 1968
- コルナゴがチームモルテニへ正式に機材供給を開始。コルナゴが製作しチーム名を冠したバイクと共に戦績を著しく伸ばす。
- 1970
- モルテニのミケーレ・ダンチェッリがミラノ~サンレモ優勝。
- 1970
- ミケーレ・ダンチェッリのミラノ〜サンレモ優勝を機にコルナゴは自身のブランドのヘッドマークをAsso di Fiori(Ace o Clubs)に変更
- 1971
- エディ・メルクスがモルテニに加入。同年ツール・ド・フランス総合優勝し世界選手権金メダルを獲得。
- 1972
- モルテニのエディ・メルクスがツール・ド・フランスとジロ・デ・イタリアを制するダブルツールを達成。そして同年メキシコシティで、コルナゴが製作したスペシャルバイクでアワーレコードを樹立。
- 1974
- コルナゴが初めて自身のブランドの名を冠するバイクをプロチーム「Scic by G.B. Baronchelli Colnago」へ供給する。
- 1978
- ローマ法王、ヨハネ・パウロ2世にコルナゴ一家が拝謁。黄金に塗られたロードバイクを献上する。
- 1980
- モスクワオリンピックのチームタイムトライアルでコルナゴを駆るソ連代表が金メダル獲得。
- 1981
- フレディ・マルティンスはプラハで開催された世界選手権にて、スプリントでジュゼッペ・サロンニを破った。彼らはともにコルナゴに乗っていた。
- 1982
- ジュゼッペ・サロンニは昨年の屈辱を晴らすべく挑んだ世界選手権で優勝。その直後にサロンニをエースとしたプロチーム「Del Tongo-COLNAGO」が発足しコルナゴが機材供給を開始。
- 1983
- ジュゼッペ・サロンニがミラノ~サンレモをアルカンシェルを着用し優勝。
- 1983
- 冷間引き抜き工法やジルコ(星形断面)加工を施したリブ入りチューブを採用したMASTERを開発。このバイクで同年ジュゼッペ・サロンニがジロ・デ・イタリア総合優勝。
- 1984
- ロサンゼルスオリンピックの100kmチームタイムトライアルにおいて、コルナゴを駆るイタリアチームが金メダル獲得。
- 1985
- ヨープ・ズートメルクはイタリアのモンテッロで開催された世界選手権で優勝。クロモリバイク全盛の時代でコルナゴ知名度をさらに高めた。
- 1986
- ジョバンバッティスタ・バロンチェッリは過酷なコースレイアウトで有名なジロ・デ・ロンバルディアにて優勝。
- 1986
- 世界トップのF1テクノロジーを自転車に応用するべくフェラーリとのコラボレーションプロジェクトが開始。
- 1987
- フェラーリとの共同開発第一弾「プレチーザ・ストレートフォーク」の誕生。これまでのベントフォークから現在のストレートブレードへの技術革新はコルナゴの手によって行われた。
- 1989
- フェラーリ社との共同開発で生まれた量産型フルカーボンロードバイク「C35」(創業35周年記念モデル)」を発表。
- 1994
- MAPEI(マペイ)への機材供給開始に合わせてコルナゴ初のカーボンラグ構造フレームとなる40周年記念モデル「C40」リリース。マペイチームはこのモデルで勝利を量産。トニー・ロミンゲルは22年ぶりにアワーレコードを更新した。
- 1995
- マペイのフランコ・バッレリーニがパリ~ルーベ優勝。その後2000年までにマペイがコルナゴと共に5度の優勝を納め、使用されたC40は世界でもっとも過酷なレースにおいて高い性能を実証した。
- 1996
- パベル・トンコフはコルナゴのカーボンバイクでジロ・デ・イタリアを総合優勝。トニー・ロミンゲルがブエルタ・ア・エスパーニャを総合優勝。ダブルツールをコルナゴを達成。
- 2000
- フェラーリ社とのコラボレーション「CF1」を発表する。後に続くコラボレーションモデルにはCFの呼び名がつけられた。
- 2001
- オスカル・フレイレはリスボンで開催された世界選手権で優勝。2004年に2度目の優勝を飾る。95年オラーノ、96年ムセウ、98年カメンツィンと世界選手権をコルナゴが制した。
- 2002
- パオロ・ベッティーニはリエージュ~バストーニュ~リエージュでステファノ・ガルゼッリとワンツーを決める。ベッティーニが勝利を量産した年であった。
- 2004
- 50周年記念モデル「C50」を発表。カーボンラグ製法のフレームにエアブラシで巧みにに描かれたアートデコールは以後定番となる。
- 2010
- C50の正常進化版となるフラッグシップバイク「C59」をリリース。世界初の油圧ディスクブレーキ搭載車も限定販売した。
- 2010
- 新城幸也選手がジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスのステージ入賞を果たし、世界選手権で日本人として前人未到の9位の成績を残す。
- 2013
- スベン・ネイスがシクロクロスの世界チャンピオンを獲得。最強伝説を支えたのはコルナゴバイクであった。
- 2014
- 60周年モデルのフラッグシップバイク「C60」を発表。
- 2015
- 萩原麻由子選手がイタリアのステージレース「ジロ・ローザ」にてステージ優勝を飾る。
- 2017
- イタリアのフィリッポ・ガンナがコルナゴを駆りトラック競技の4km個人追い抜きで世界チャンピオンとなる。
- 2018
- C60の後継モデルとなるフラッグシップバイク「C64」を発表。継承するラグ製法を独自進化させ大幅な軽量化を実現。
- 2020
- タディ・ポガチャル選手がツール・ド・フランス総合優勝。マイヨアポワ(山岳賞)、マイヨブラン(ヤングライダー賞)も獲得し三冠達成優勝。史上2番目に若い年齢での優勝を支えたのは勝利を請け負うVシリーズ「V3-RS」。
- 2021
- タディ・ポガチャル選手がツール・ド・フランス連覇。三賞獲得での連覇は史上初。
- 2022
- 先代から4年ぶりとなる新しいCシリーズ「C68」が発売。ラグドカーボン製法を引き継ぎながら、フレームデザインは一新された。
- 2022
- コルナゴの「V」を継承し、勝利のために生まれた「V4Rs」が発売。UAEチーム・エミレーツのポガチャル選手などが開発に携わったフレームは、翌年のシーズンからチームで使用され、数々の勝利を収めている。
- 2023
- C68 Roadの派生モデル「C68 Allroad」が発売。舗装路から未舗装路までを快適に走破する、新しいジャンルのCシリーズが登場した。
- 2023
- コルナゴがオフィシャルパートナーを務めた第106回ジロ・デ・イタリアを記念した限定モデル「コルナゴ・ジョイエッロ」が発売。宝石を意味する名前に相応しく、C68 Roadをベースに、ヘッドチューブやダウンチューブをはじめとするフレーム全体が金箔で装飾されていた。
- 2023
- 第106回ジロ・デ・イタリアで、ジョアン・アルメイダ選手(UAEチーム・エミレーツ)が総合3位を獲得
- 2023
- 新しいタイムトライアルバイク「TT1」を発売
- 2024
- 本格的なオフロードでのサイクリングを目的として設計された「C68 Gravel」が発売。純粋なロードモデルである「C68 Raod」、幅広い路面コンディションに対応できる最大35mmのタイヤクリアランスを備えた「C68 Allroad」に次ぐ、本格的なオフロードロードバイクとして誕生。C68 Gravel がラインナップに加わることで、同じ設計思想を持った複数のロードバイクで構成されるCシリーズが完成した。
- 2024
- タデイ・ポガチャル選手が第107代ジロ・デ・イタリア総合優勝者に輝く。総合成績では2位との差を9分56秒まで拡げ、ビットリオ・アドルニが11分26秒差で制した1965年大会以降、最大のタイム差となる。また、同一大会での区間6勝の記録は、1973年のエディ・メルクスまで遡り、多くの歴史的記録を残した。
- 2024
- ツール・ド・フランス2024でタデイ・ポガチャルが、個人総合優勝に輝く。ジロ・デ・イタリア2024でも個人総合優勝を果たしており、ダブルツールを達成した。同じ年にジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスの両方を制する「ダブルツール」は、史上8人目、1998年にマルコ・パンターニが達成して以来、実に26年ぶりの快挙となった。 ポガチャル自身のマイヨジョーヌ獲得は3年ぶり3度目となり、2位のヨナス・ヴィンゲゴーとは6分17秒差、3位のレムコ・エヴェネプールとは9分18秒差と、大差をつけての個人総合優勝となった。
- 2024
- 2024年9月29日(日)にスイスで開催されたロード世界選手権男子エリートロードレースで、タデイ・ポガチャルがアルカンシェルを獲得し、トリプルクラウンを達成した。その時に使用したのが「V4Rs Tadej」というポガチャルのためにデザインした特別モデルの V4Rs。同じ年にジロ、ツール、世界選手権で優勝するトリプルクラウンは、37年ぶり、史上3人目の快挙だった。