2023年7月1日にツール・ド・フランス2023が開幕します。COLNAGO(コルナゴ)がサポートするUAEチーム・エミレーツはエースのタデイ・ポガチャル選手の王者復活が期待されます。
ポガチャル選手はツール・ド・フランス2020年、2021年と個人総合優勝2連覇を達成し、2022年の大会では3連覇を目指しました。第1ステージの個人TTを3位でゴールしマイヨブランを獲得すると、その勢いは止まらず第6ステージでは区間優勝とともに、早くもマイヨジョーヌを獲得しました。その後もマイヨジョーヌをキープし続け、圧倒的な強さをみせるポガチャル選手でしたが、第11ステージでユンボ・ヴィスマのチームによる波状攻撃を受け、ついにマイヨジョーヌを手放すことになります。1級山岳テレグラフ峠頂上で猛烈なペースアップと共に度重なるアタックに苦しめられ、ヨナス・ヴィンゲゴー選手に個人総合1位の座を明け渡しました。
その後も、ポガチャル選手は諦めることなく果敢にアタックし続けましたが、チームメイトの脱落などのトラブルも相次ぎ、最終成績は個人総合2位、ヤングライダー賞の獲得となりました。
惜敗を喫したツール・ド・フランスから1年。UAEチーム・エミレーツはリベンジに燃えています。アダム・イェーツ選手をはじめとした新たなメンバーをチームに迎え、サポート力を強化。さらにCOLNAGOでは、フラグシップロードバイク「V4Rs」を新投入しました。”Built to Win”をコンセプトにレースで勝つために作られた「V4Rs」は、ポガチャル選手をはじめUAEチーム・エミレーツのプロ選手と開発を共にし、多くのテストと実戦での最終的な検証を経て誕生した史上最速のモノコックフレームロードバイクです。
その実力は今シーズンのレースでもすでに発揮されており、ポガチャル選手はパリ〜ニースやロンド・ファン・フラーンデレンなどのレースで優勝を獲得。ジロ・デ・イタリアではジョアン・アルメイダ選手も個人総合3位とヤングライダー賞を獲得しています。
では、ツール・ド・フランス2023はどのような戦いになるのでしょうか?
今年は総走行距離3,450km、総獲得標高56,266m。ピレネー山脈、アルプス山脈はもちろん、中央山脈、ジュラ山脈、ボージュ山脈といったフランスの山岳をほぼ網羅した山岳ステージが多いコース設定となっています。先日のジロ・デ・イタリアの総獲得標高が約51,000mでしたので、それよりもさらに厳しいコース設定になっているのが分かります。
その中でも注目ステージをいくつかピックアップしましょう。
まずは、第1ステージ「ビルバオ〜ビルバオ」。今年のレースはスペインのバスク地方 ビルバオでスタートします。182kmの中級山岳ステージで4級、2級、3級山岳が続くアップダウンのとても多いステージです。誰が最初のジャージを掴むのか?注目のポイントです。
そして、第3ステージでレースは国境を越えフランスへと入ります。
第9ステージでは、1,415mを登る上級山岳ステージが待っています。平均勾配は7.7%。残り4.5km地点からは12%にもなる急勾配の激坂になっています。このステージとなるピュイ・ド・トームがコースに設定されるのは実に35年ぶり。この伝説の地でどのような勝負が仕掛けられるのかが期待されます。
第16ステージは今年唯一の個人TTステージです。勾配15%以上のドマンシーを登る山頂フィニッシュですが、距離は22.4kmと比較的短いのも特徴です。残り約6kmで高さにして東京タワー程の高低差を登るドマンシーは、選手にとってもかなり厳しいものになると予想されます。
そして、最大の山場であろう第17ステージ。1級山岳、1級山岳、2級山岳、超級山岳と、アルプス山脈の名だたる峠を4つ繋いだ今大会で最もハードなステージで、クイーンステージと呼ぶにふさわしいコースになっています。獲得標高は5,000mを超え、平均勾配6%、最大勾配は24%です。いくつもの厳しい峠を越えた先に待つ超級山岳「ロズ峠」は標高2,304mもあり、最後の山岳バトルが繰り広げられる舞台となります。2020年の第17ステージでは、マイヨブランを着たポガチャル選手とマイヨジョーヌのプリモシュ・ログリッチ選手(ユンボ・ヴィズマ)が勝利を競った場でもあります。今年は誰が勝利を勝ち取るのか、誰が個人総合優勝を勝ち取るのか、熱い注目が集まります。
2023年も難関ステージが続く、面白いレース展開になりそうですね。
UAEチーム・エミレーツは満を持して挑む今年のツール・ド・フランス。ポガチャル選手は怪我からも復帰し、チームの体制も万全です。ぜひ皆さんで一緒にチームを応援しましょう!